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中国 再び癌村の発生か――化学工場密集地の悲劇

2010年08月31日

【新唐人2010年9月1日付ニュース】中国・浙江省・三門県にある懸渚村の住民は、7月末からある化学工場を取り囲んでいます。癌発生率が急増したのは、工場と関係があると、抗議するためです。しかし、警察の弾圧に遭いました。

8月23日、警察は懸渚村の住民4名を強制連行。翌朝、住民数千名が地元政府へ抗議しました。
 
これに対し、1000名ほどの完全武装した警官などが解散させようとしたものの、住民が多すぎて失敗に終わったそうです。
 
地元の三門県政府には、化学工場が密集しています。今回の懸渚村だけでも、近年、3つの工場が出現しました。
 
結果、水や空気が汚染され、そのため、この村の農作物や養殖魚は汚染が原因で、全く売れなくなりました。実は、「癌の村」としても有名で、今年だけで50名が癌と診断されました。
 
住民は公害問題を強く訴え、時にはひざまずいて解決を頼むことすらあります。しかし、まともな答えは返ってきません。
 
実は化学工場の経営者は、ほぼ政治的背景があります。例えば、2つの工場の理事長、楊曙忠氏は、県や市の人民代表大会の代表を務めます。
 
新唐人記者がお送りしました。
上のリンクをクリックすると、このニュースの中国語版が見られます。

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